「SDGs思考」~田瀬和夫著、インプレス刊~

【20210516-8-21】"SDGs”という言葉が急速に世の中に広がりつつあるが、我々は一体何をやろうとしているのか?"CSR“とは何が違うのか?"ESG″との関係はどうなっているのか?17色の円環バッジを付けている人も増えているが、きちんと理解して説明できる人はまだ少ないのではないだろうか。政治的、企業的パフォーマンスではなく、真に"SDGs″の思考を理解し、自ら地球市民としての責任行動につなげていく、その入り口として本書はとても面白い。著者はかつて外務省職員として、緒方貞子国連難民高等弁務官の補佐官として活動した経験があり、グローバルな視点も実際的だ。単純な環境や人権の話ではなく、何故企業が"SDGs”に取り組むのか?企業としてこの"SDGs”にどう向き合うか?一度本書を読んで、社内で議論してみるべきだ。

【読書メモ】
「企業がSDGsに取り組むべき最も大きな理由は、『企業は継続的に金を稼ぎ利益を挙げながら、社会に対して善をなすべきであるから』であると思っています。」(p.12)

「企業が未来の社会像を踏まえてSDGsに取り組むことは、企業の本文や大義となんら矛盾せず、むしろ自社の存在意義を実現することにつながります。」(p.49)

「SDGsはいわば、2030年に向けた人類の未来予想図です。」(p.52)

「『利益と社会に対する善』を両立させるには、経営にとってSDGsというフレームワークにしかないユニークな付加価値は何かを考える必要が出てきます。」(p.58)

「この人権というフレームワークは、人類がこれまで考え出した中でも最高のビジネスモデルといえます。全員が権利を持っていると宣言することによって、同僚の膨大な義務を生み出すからです。つまり人権というものは、もともとの人間の不平等性あるいは不条理をいかに補完するか、という体系であり、SDGs全体を支える重要な概念として17のそれぞれの目標と密接なかかわりを持ちます。」(p.297)

「ただたんに共存するのではなく、違う価値観や思考を『つなげる』ことで『和』が生じ、そこに新たな価値が想像されます。」(p.340)

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